川崎重工業(株)は、同社の大容量・密閉型ニッケル水素電池が、環境省の「平成21年度地球温暖化防止活動環境大臣表彰」(技術開発・製品化部門)を受賞したと発表した。ニッケル水素電池は、ハイブリッド車にも搭載されるなど安全で信頼性の高い電池であるが、大型化が困難であるとされていた。同社は今回、同電池の大容量・密閉化に成功。具体的な適用としては、鉄道車両への搭載により、車両がブレーキをかけた時に発生する回生電力を蓄電し、加速時には蓄電した電力を再利用することによって電力使用量を低減できるという。すでに同社は、自社開発の次世代型低床式路面電車に今回受賞した電池を搭載することで、30~50%の省エネを達成。また、同電池を利用した鉄道変電所用地上蓄電設備でも地下鉄路線での実証試験において20%の電力使用量削減を確認している。今後さらに、鉄道車両以外の各種大型移動体や、再生可能エネルギー分野に関連した系統安定化技術(スマートグリッド、マイクログリッド)等への適用を図っていくという。
情報源 |
川崎重工業(株) プレスリリース
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機関 | 川崎重工業(株) |
分野 |
地球環境 |
キーワード | 再生可能エネルギー | ハイブリッド車 | ニッケル水素電池 | 路面電車 | 地球温暖化 | 川崎重工業 | 鉄道 | スマートグリッド | 大型化 | 回生電力 |
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