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 金沢工大など、数kW規模水力発電システムの実用化を推進

  金沢工業大学、同大学が運営する国際高等専門学校および東プレ(株)は、マイクロ水力発電よりも出力や装置が小さな水力発電(以下「ナノ水力発電」)の商品化を目指して、石川県白山市内の養鯉場で実証実験を開始する。同大学は共創教育研究にかかる取組として、東プレ(株)との共同研究を進めており、流体工学と塑性加工・流量制御・インバータ制御技術を応用したナノ水力発電システムを開発した。同システムは、マイクロ水力発電の設置が困難な狭小な用水路などに設置することが可能で、直径100 mmのデュアルタービンを用いて1 kw超の電力を連続的・安定的に発電できる。今回、養鯉場に設置されている水中ポンプ・エアポンプ、自動給餌器などの消費電力に加え、実験用の計測器・通信機器・遠隔監視装置・照明等の電力すべてをナノ水力発電・実証実験装置で賄うという計画に基づき、長期間の連続運転を行い、塵芥除去に関する課題の解決や、システム効率や耐久性の向上に向けた改良点等を探り、2021年度中の商品化を目指すという。