信越自然環境事務所は、令和3年度中央アルプスにおけるライチョウの繁殖状況と今後の事業について公表した。環境省では、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」に基づき、文部科学省・農林水産省と共同で策定した「ライチョウ保護増殖事業計画」(平成24年1月)により、ライチョウの保護増殖事業を進めている。中央アルプスにおいては、令和2年8月には、乗鞍岳(のりくらだけ)から移送した3家族計19羽と平成30年に確認の飛来個体1羽を合わせた20個体が生息していた。令和3年5月末には10個体の生存を足輪により確認し、その他の痕跡から13個体の生存を確認している。そのうち、4つがいは駒ケ岳周辺に、1つがいは中央アルプス南部の山岳になわばりを形成しており、その後の調査から、生息つがい数は7と推定されている。巣が発見された3巣のうち1巣は、平成30年に飛来した雌で、飛来以後初めて自身の雛が生まれる可能性がある。このような状況から、日本動物園水族館協会加盟動物園へ野生家族2家族を導入する基準を満たしており、野生家族導入に向けて、今後の事業が進められる状況となったとし、今後総合的に判断するという。
情報源 |
信越自然環境事務所 報道発表資料
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機関 | 信越自然環境事務所 環境省 |
分野 |
自然環境 |
キーワード | ライチョウ | 日本動物園水族館協会 | 乗鞍岳 | 信越自然環境事務所 | 中央アルプス | ライチョウ保護増殖事業計画 | 駒ケ岳 | 野生家族導入 |
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