信越自然環境事務所は、中央アルプスにおけるライチョウの繁殖状況及び生息個体数について公表した(令和4年10月現在)。環境省では、中央アルプスにおいてライチョウ個体群復活事業を進めており、今年度の8月までに中央アルプスで自然繁殖した家族のケージ保護や、動物園で繁殖させた家族の野生復帰を実施している。特に、動物園で繁殖させた家族を再び山に戻した野生復帰事業はライチョウにおいては日本で初めての試みであった。野生復帰させた3家族(雌親3羽と雛16羽)と成鳥3羽(雄1羽と雌2羽)の計22羽のうち、10月末現在2家族(雌親2羽と雛7羽)と成鳥1羽の計10羽の生存が確認できている。中央アルプスで生まれた雛については10月末までに48羽に標識(足輪の装着)を行った。今年中央アルプス全域で42羽の成鳥が繁殖しており、野生復帰させた個体のうち、生存が確認できた10羽を合わせると100羽程度が生息していると考えられる。10月末時点をもって、令和4年度の中央アルプスにおけるモニタリング調査を終了したが、今後、次年度の繁殖期には、中央アルプスにおけるライチョウ野生復帰実施計画内で目標設定した30から50つがい(75羽~125羽程度)に届く可能性があるとしており、令和5年度の取り組みについては今年度中に実施される保護増殖検討会を経て決定される。
情報源 |
信越自然環境事務所 報道発表資料
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機関 | 信越自然環境事務所 環境省 |
分野 |
自然環境 |
キーワード | 繁殖 | 野生復帰 | ライチョウ | 信越自然環境事務所 | モニタリング調査 | 中央アルプス | 保護増殖検討会 |
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