環境省は、令和2年度報告書「ローカルSDGs(地域循環共生圏)ビジネスの先進的事例とその進め方」および「ローカルSDGs「地域循環共生圏」ビジネス実践の手引き」を取りまとめ公表した。同省は、地域の環境・経済・社会的課題の同時解決を図るローカルSDGs実現に向けて、特に「地域循環共生圏」の創造による持続可能な地域づくりに向けた取組を推進している企業や地域等にヒアリング取材を行い、5つの要素(課題・機会、事業モデル、事業戦略、資金調達、人材)で先進事例の分析を実施した。調査では、「ローカルSDGsビジネス」を「環境を含むそれぞれの地域課題を解決し、自立分散型の社会づくりにつながる事業」と定義し、加えて地域内での資金の循環、地域間で支え合いの関係が構築できているかを条件に25事業者を調査対象として選定した。そして、ローカルSDGsビジネスで検討するべき5つの要素について先進事例を交えながらまとめた。さらに、新たに環境ビジネスを始めようとする事業者等が参考にできるよう、「ローカルSDGs「地域循環共生圏」ビジネス実践の手引き」を作成したという(いづれもPDF形式)。