環境省は、令和3年度西之島総合学術調査事業の概要を発表した。西之島は、小笠原諸島にある無人の火山島で、そのほとんどが新たにできた陸地であり、原初の生態系の成り立ちについて直接観察できる世界でもごく稀な島とされている。令和3年度は、令和2年度の大規模な噴火を踏まえ、生態系の生物相等を明らかにすることを目的とした調査を行う。令和3年7月6日から16日に、自然環境や生態系の専門家を中心とした調査団を西之島に派遣し、船上からドローン等による調査を実施する。陸上生物については、西之島における海鳥の生息状況、節足動物、植物の存在の有無、海鳥の巣材等のサンプル採取等を行う。また、海洋生物については、海中の生物の生息状況や生息環境の把握等の情報収集を行うという。学術調査においては、自然の遷移をモニタリングしつつ、人為的影響を可能な限り与えないままにその価値を見守ることを重視する。同省では、連携関係にある日本放送協会(NHK)により、撮影した映像の一部を報道用に提供するとしている。
情報源 |
環境省 報道発表資料
関東地方環境事務所 報道発表資料 |
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機関 | 環境省 関東地方環境事務所 |
分野 |
自然環境 |
キーワード | 海洋生物 | 小笠原諸島 | 生物相 | NHK | 海鳥 | 西之島 | ドローン | 火山島 | 陸上生物 | 人為的影響 |
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