滋賀県琵琶湖環境科学研究センターは、森の下草に土砂流出率を97%減少する減災効果(Eco-DRR効果)があることを発見した。日本各地では「間伐不足」や「シカの増加」などで森の「木」はあるけれど「下草」が減っている森が増えているため、豪雨に伴う土砂流出リスクが顕在化していると考えられた。一方、災害時には生態系が持っている機能を活用して防災や減災を行いつつ、平常時には生物多様性保全や持続可能な資源供給など自然の恵みを活用する「生態系を活用した防災・減災」が、気候変動問題への適応策の1つとして注目されている。同センターは、琵琶湖流域の森林における土砂流出を調査研究し、下草に60%以上覆われている場所は、30%未満しか覆われていない場所と比較して、単位面積あたりの年間土砂流出率が97%減少する効果を見い出した。さらに、その減少効果は72時間の総雨量が400 mmを超えるような豪雨でも有効である可能性を示した。これは、実際の測定結果に基づく「Eco-DRR効果」を示す成果であるという。
情報源 |
滋賀県 県政eしんぶん
総合地球環境学研究所 リリース |
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機関 | 滋賀県 滋賀県琵琶湖環境科学研究センター 総合地球環境学研究所 |
分野 |
自然環境 |
キーワード | 豪雨 | 滋賀県 | 琵琶湖 | グリーンインフラ | 減災 | 滋賀県琵琶湖環境科学研究センター | 森 | 下草 | 土砂流出 | Eco-DRR効果 |
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