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 環境省、COD・窒素・りん「総量削減基本方針」を策定（東京湾など対象水域）

  環境省は、第９次となる化学的酸素要求量（COD）、窒素含有量、りん含有量に係る総量削減基本方針を策定した。同省では、水質汚濁防止法等に基づき、汚濁負荷量の削減目標、目標年度等の基本的な事項を総量削減基本方針に定め、昭和54年以来、8次にわたり関係都府県と連携して、対象水域（東京湾、伊勢湾、瀬戸内海）で汚濁負荷量の削減に取り組んでいる。第9次となる今回は、令和2年2月に中央環境審議会にその在り方について諮問し、令和3年3月になされた答申を踏まえ、関係都府県知事に対する意見聴取等を経て、新たな総量削減基本方針を定めるに至った。東京湾・伊勢湾は、窒素及びりんの環境基準の達成状況を維持しつつ、生物多様性・生物生産性の視点においても望ましい水質を目指すとともに、貧酸素水塊の発生抑制等の観点から水環境改善を図る。瀬戸内海のうち、大阪湾においては、湾全体としては現在の水質を維持するための取組を継続しつつ、湾奥部における赤潮や貧酸素水塊など、問題が発生している特定の海域において、局所ごとの課題に対応することとし、大阪湾を除く瀬戸内海においては、現在の水質を悪化させないこととしている（目標年度：令和6年度）。

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