経済産業省は、資源エネルギー庁に設置されている審議会において、家庭用エアコンディショナー(以下、エアコン)の新たな省エネ基準に関する報告書をとりまとめ、公表した。対象範囲は、家庭用エアコンのうち、壁掛形・壁掛形以外(天井埋込カセット形、壁埋込形、床置形等)・マルチタイプの形態のもの。壁掛形は2027年度を目標年度として、現行の省エネ基準と比較し、最大で34.7%(壁掛形4.0kW)の改善を見込む。壁掛形以外およびマルチタイプは、2029年度を目標年度に省エネ基準を設定している。新たな基準エネルギー消費効率のもと、家庭用エアコンのエネルギー消費効率を確実に向上させていくためには、関係者の積極的かつ継続的な努力が不可欠であり、関係者(使用者、販売事業者、製造事業者、政府)の更なる取組を期待する旨の提言がまとめられたという。