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 国環研、福島県内で収録した「野鳥の声」データを外部提供

発表日:2022.03.04


  国立環境研究所は、「バードデータチャレンジ」で使用したデータセットの一部を理化学研究所(理研)に提供した。バードデータチャレンジは、市民と共に福島における鳥類相の変化を明らかにしていくことを目的とする市民参加型イベント。2015~2018年にかけて年1回(計4回)、同研究所福島支部/生物・生態系環境研究センター等が主催し、福島県の3市・1村で順次開催されていた。例年、東京電力福島第一原発事故に伴う避難指示区域内外における生態系モニタリングで得られた鳥類の鳴き声(録音音声)から、参加者が鳥の種類の判別し、聞き取った種名を地図上に表示する協働作業などが実践されていた。 今回外部提供するデータは、理研が開発し、2021年から公開している音楽アプリ「サウンドスコープフォン」の新規コンテンツに活用される。このアプリは、利用者の顔画像やジェスチャーをAIで認識し、楽器のパートごとに音の聴き分けを楽しめるiPhone用アプリで、著名な音楽プロデューサーを客員主管研究員に迎え、仮想現実(VR)コンサート体験などのコンテンツ追加をはじめ、各種機能の充実化を図り、アップデートを積極推進している。アプリ内の名称「野鳥の声(Wild Birds)」は、当該アプリの更新あるいは新規インストールによってダウンロードできる。さまざま音楽体験や映像探索とともに、「野鳥の声の聴き分け体験」を楽しんでほしい、と訴求している。

情報源 国立環境研究所 報道発表
理化学研究所 お知らせ
機関 国立環境研究所 理化学研究所
分野 自然環境
環境総合
キーワード AI | 生態系モニタリング | VR | バードデータチャレンジ | 市民参加型イベント | 福島支部/生物・生態系環境研究センター | サウンドスコープフォン | 野鳥の声 | Wild Birds | 音楽
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