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 東大など、海底環境調査の大幅な効率化などにつながるツールを開発

発表日:2020.07.31


  東京大学大学院新領域創成科学研究科、(株)ウインディーネットワークなどの研究グループは、サンゴ分布調査の大幅な効率化が期待できる海底環境調査ツールを開発した。同研究グループは、ダイバーによる調査の効率や潜水に伴う危険、海中ロボットの導入コスト高などを課題ととらえ、小型船で「曳航」し連続的に海底写真を取得するカメラアレイシステム(水中一眼レフカメラ6台搭載)と、海底の3次元モデル(解像度:1 cm)・2次元オルソ画像(解像度:3.5 cm)を作成する技術を開発した。地元の漁業組合や企業の協力の下、沖縄県久米島沿岸域において実証試験を行ったところ、1時間当たり12,146 m2の効率で細やかな海底の形状を把握できることが分かった(ダイバーによる調査の約80倍、海中ロボットによる調査の約5倍に相当)。一方、海底地形を自動識別するAIの開発にも取り組み、解析時間の大幅な削減や画像解析における主観の排除などの可能性も示された。サンゴや藻場のみならず、海洋ゴミ、水産資源、海洋構造物の調査への応用展開も期待できるという。

情報源 東京大学大学院新領域創成科学研究科 ニュース
横浜市立大学 プレスリリース
機関 東京大学大学院新領域創成科学研究科 (株)ウインディーネットワーク 横浜市立大学
分野 自然環境
キーワード 東京大学 | 海洋ゴミ | AI | ダイバー | ウインディーネットワーク | 海中ロボット | 曳航 | カメラアレイシステム | オルソ画像 | 久米島
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