本田技研工業(株)は、同社の子会社で太陽電池の製造・販売を手がける(株)ホンダソルテックの薄膜太陽電池が、2010年3月1日より、阪神甲子園球場での稼働を開始したと発表した。この薄膜太陽電池は、同社が独自開発したもので、銅-インジウム-ガリウム-セレン(CIGS)の化合物を素材とした薄膜で形成されているのが特長。今回、阪神甲子園球場のリニューアルにともない、「銀傘」という愛称の内野席を覆う屋根に設置された。推定される発電量は年間約19.3万kWh、CO2削減量は年間約133tという。薄膜太陽電池の需要が高まるなか、同社では、2007年から販売している一般住宅用商品に加え、今回の阪神甲子園球場に設置したような公共・産業用商品を2008年から販売。今後も、二輪車・四輪車等のCO2低減に加え、エネルギーを生み出す商品の展開にも力を入れ、地球温暖化防止に向けた取り組みをさらに加速させていくという。