本田技研工業(株)の子会社で、太陽電池の製造・販売を手がける(株)ホンダソルテックは、次世代型太陽電池工場の開所式を平成19年11月12日に実施した。この次世代型太陽電池は、材料にシリコンを使わず、銅-インジウム-ガリウム-セレン(CIGS)化合物薄膜を使用することで、製造過程での消費エネルギーを、従来の結晶シリコン系太陽電池の約半分に抑えることが可能な、製造時から環境に優しい太陽電池である。すでに10月より量産を開始し、国内の一般家庭向けに全国販売を展開しており、来春には年間生産能力が27.5メガワット(約9,000世帯分)に達する見通し。本田技研工業(株)では、今回の次世代型太陽電池の事業化により、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを加速させていくという。