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 高知県、物部川の濁水対策についての報告書を公表

  高知県は、物部川（ものべがわ）の濁水対策を含む総合的な土砂管理について報告書としてとりまとめを行った。物部川は、高知県香美市の白髪山を水源とし、大小の支流34の河川を合わせつつ土佐湾に注ぐ一級河川。川遊びや沢登り、釣りなどのアクティビティが気軽にでき、家族の憩いの場にもなっている。しかし、平成16年～17年に、度重なる台風の襲来により、上流域で多くの山腹崩壊が発生したことから、流域内において濁水長期化が問題となった。同県は、平成17年度に学識経験者等で構成された「物部川濁水対策検討会」を組織し、濁水の実態把握・監視を実施するとともに、濁水発生メカニズムの解明及び具体的な濁水軽減対策に向けた技術的検討を進めてきた。令和3年度には、物部川濁水対策検討会設置運営要領を改訂し、土砂管理に関連する委員を追加したうえで、濁水軽減対策、物部川の土砂管理に関する検討を進めてきた。今回、過去15年間にわたり開催されてきた検討会で議論された内容を踏まえ、物部川の今後の濁水対策を含む物部川源流域の山から海までの総合的な土砂管理の基本的な考え方についてとりまとめた報告書の公表に至ったという。

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