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 NEDO、バイオものづくり「人材育成プログラム」を順次開講

発表日:2022.07.01


  新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、「カーボンリサイクル実現を加速するバイオ由来製品生産技術の開発(事業期間:2021~2026年度予定)」において技術開発・拠点整備と並行実施する「人材育成プログラム(NEDO特別講座)」の進捗と今後の予定を公表した。同事業は、化学プロセスに比べて省エネルギー、かつ石化由来原料に依存しない物質生産が可能な「バイオものづくり」の導入普及に向けて、技術的なボトルネックの解消を図りつつ、実生産への橋渡しを効果的に行う環境(構想名:バイオファウンドリ基盤)を整備することで、バイオ由来製品の社会実装の加速とバイオエコノミーの活性化等への貢献を目指すもの。当初より、先端研究と産業界の橋渡しをできる人材の育成を図るためのソフト的な取り組みが盛り込まれていた。バイオファウンドリ拠点は、関西圏の大学等(神戸大学、大阪大学、大阪工業大学、京都大学、株式会社ちとせ研究所)および関東圏のバイオベンチャー(Green Earth Institute株式会社)に整備され、各地で多様な技術開発やプラント実証が行われている。「人材育成プログラム」は既に始まっており、2022年5月には、大阪工業大学において微生物の持つ物質生産能力を高度に制御した細胞(スマートセル)に関するOJD(On the Job Development)による共同研究がスタートし、培養基礎セミナー(座学・実技)が開講された。現在、関西圏では2023年度から開講に向けて大阪大学等でも準備が進められている。一方、関東圏では、2022年10月頃からバイオプロセス実用化に係る講座・全10回がほぼ毎月開講される予定となっている。これらの「人材育成プログラム」を通じて、バイオものづくりの担い手を育成し、産業界に広く輩出することで、バイオエコノミー社会の実現を目指すという。

情報源 (国研)新エネルギー・産業技術総合開発機構 ニュースリリース
機関 (国研)新エネルギー・産業技術総合開発機構
分野 環境総合
キーワード 大阪大学 | スマートセル | 大阪工業大学 | バイオものづくり | Green Earth Institute | カーボンリサイクル実現を加速するバイオ由来製品生産技術の開発 | 人材育成プログラム | NEDO特別講座 | バイオファウンドリ基盤 | バイオエコノミー社会
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