魚津水族館(富山県魚津市)は、絶滅危惧種のタナゴ2種(ミナミアカヒレタビラ、ヤリタナゴ)の人工授精による繁殖に成功し、稚魚の展示を開始した。魚津水族館は、北陸本線の全線開通を記念して大正2年に開館した日本海側で初の水族館であり、現存する水族館の中で最も歴史が古い水族館。平成25年に「創立100周年」を迎えた。今回、通常は生きた淡水二枚貝に産卵するタナゴ類を、二枚貝を用いない人工授精により孵化させた。ミナミアカヒレタビラおよびヤリタナゴは両種ともに富山県の絶滅危惧種Ⅰ類に指定されている希少種。ミナミアカヒレタビラは北陸から山陰地方にかけて分布しているが、河川改修や外来種による食害、外来種のタナゴ(タイリクバラタナゴ)との競合などにより保護が必要とされている。富山県では条例で許可なく捕獲や飼育することが禁止されている。これらの展示は同館2階の「田んぼの生物多様性」コーナーで見ることができる(入館料:一般1,000円、子ども料金あり)。
情報源 |
魚津水族館 新着生物
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機関 | 魚津水族館 |
分野 |
自然環境 |
キーワード | 絶滅危惧種 | 繁殖 | 二枚貝 | ミナミアカヒレタビラ | 展示 | ヤリタナゴ | 人工授精 | 魚津水族館 | 魚津市 | タナゴ類 |
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