恩賜上野動物園(運営:東京動物園協会、所在地:台東区)は、大きなガラス面にバードセイバー(野鳥の衝突防止シール)を貼る取組について紹介した。動物園の新しい施設は、よりよく動物を見られるように、大きなガラス面を設置することがあるとのこと。しかし、自由に飛び回る野鳥にとって、これは大きな脅威となり、上野動物園では年間数十羽が衝突し、中には死亡してしまう例もある。この衝突事故を防ぐため、猛禽のイラストを貼った窓が見られるが、より効果を高めるために、野鳥が認識しやすいシールを貼る必要があった。上野動物園では、2022年1月に「クロシロエリマキキツネザル舎」に樹木と葉をデザインしたシールを、同年10月に「パンダのもり」に竹林をイメージしたシールを貼った。これらのシールは、動物を見る時に邪魔に思える場合もあるが、上野動物園では野鳥の衝突防止のためであることを理解してほしいと呼び掛けている。