信越自然環境事務所は、「室堂平の積雪期(秋期)利用ルール」を発表した。これは、積雪期に立山室堂平周辺を訪れる利用者の安全確保と自然環境保全のため、地域関係者で構成する「室堂平周辺積雪期利用適正化協議会」が、積雪後から11月30日までの「室堂平の積雪期利用ルール」を策定したもの。この時期の室堂平は、厳冬期に近い気象条件にあり、雪崩や天候の急変による遭難事故の危険があるため、利用にあたっては、冬山に対する知識と技術が必要であること、地獄谷立入禁止区域等の立入規制区域が設定されていることに留意すべき点とのこと。絶滅のおそれのあるライチョウが生息しているとともに、雪の下では高山植物が越冬している。地獄谷は噴気活動が継続しており、風向きによっては地獄谷周辺でも火山ガス濃度が高くなる危険性があるなど、転落すれば死亡事故に至るおそれがある。またこの時期は、風雪の影響が少ない斜面の植生帯がライチョウの重要なエサ場となっているため、スキー、スノーボードの滑走、写真撮影等によりライチョウに過度に近づくことで生態に影響を及ぼすことが懸念されている。積雪期における室堂平周辺でのテント泊については、冬山に対する高度な知識と技術、十分な装備を持った上で自己責任のもと利用してほしいという。
情報源 |
信越自然環境事務所 報道発表資料
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機関 | 信越自然環境事務所 環境省 |
分野 |
自然環境 |
キーワード | 自然環境保全 | 高山植物 | ライチョウ | 安全確保 | 信越自然環境事務所 | 室堂平周辺積雪期利用適正化協議会 | 室堂平 | 積雪期利用ルール |
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