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 世界初!次世代航空交通システムの試験飛行

発表日:2023.05.17


  国土交通省航空局は、米国、シンガポール、タイの航空当局と共同で、世界初となる実際の旅客機を用いた次世代航空交通システム(TBO、軌道ベース運行)に関する試験飛行を実施する(実証期間:令和5年6月12日~6月13日)。TBOは、航空機の4次元軌道(3次元位置と時間)を計画し、それに基づいて運航する将来の航空交通システムの運用概念。今回の取組は、航空機と航空機の相互間隔を保ち、最適な経路と通過時刻を常に調整するTBOにより、より安全で快適な飛行の実現、急な気象変化へのスムーズな対応、消費燃料削減によるカーボンニュートラルへの貢献を実現する。ボーイングジャパンのプレスリリースによると、同社は、2023年のエコデモンストレーター計画を発表し、複数機による飛行試験でサステナビリティのための技術開発を加速するという。グローバルな領空にわたる飛行経路を調整することによって運航効率が高まり、航空機の燃料使用量とCO2排出量が最大10%削減可能になることを検証する。また、同社と4か国の管制業務提供機関は、複数の地域で最適な飛行経路を実現するため、すでに搭載済みの機能を活用して天候、航空交通量、空域閉鎖といった条件を考慮し、共同で航路を実施させる。加えて、同機は各地で可能な限り最大の混合率による持続可能な航空燃料(SAF)を使用して航行する。

情報源 国土交通省 報道発表資料
機関 国土交通省
分野 環境総合
キーワード シンガポール | タイ | ボーイング | アメリカ | 試験飛行 | SAF | TBO | 次世代航空交通システム | 消費燃料 | 軌道ベース運行
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