(公財)日本自然保護協会は、鹿児島県大隅半島で計画されている(仮称)六郎館岳風力発電事業の環境影響評価方法書に対し、全国的に見て生物多様性上重要な場所であることから、自然環境と生物多様性の保全を重視した調査・評価を行うように意見を述べた。大隅半島には林野庁により「大隅半島緑の回廊」が設定され、貴重な野生動植物の広域化や相互交流に資する等生物多様性の確保のために森林の連続性が確保されている。この「大隅半島緑の回廊」を中心とした地域にジャパン・リニューアブル・エナジー(株)は(仮称)六郎館岳風力発電事業(約51,600kW、基数:最大12基、予定地:肝付町および錦江町)を計画している。日本自然保護協会は、生物多様性を考慮した対象事業実施区域を再度検討すべき等の意見を表明した。意見は1)大隅半島緑の回廊への配慮がされていない、2)風力発電機の設置場所が未確定、3)希少な腐生ランや着生ランの詳細な調査が必要、4)改変されるミミズバイ-スダジイ群集の予測結果の根拠が不明―の4項目。
情報源 |
(公財)日本自然保護協会 NACS-J資料室
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機関 | (公財)日本自然保護協会 |
分野 |
自然環境 |
キーワード | 風力発電 | 緑の回廊 | 日本自然保護協会 | ジャパン・リニューアブル・エナジー | スダジイ | 肝付町 | 環境影響評価方法書 | 大隅半島 | 錦江町 | ミミズバイ |
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