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 盗掘防止へ!環境省「ギボウシ」2種を緊急指定種に指定

発表日:2023.12.26


  環境省は、令和5年11月に発表された論文において新種として記載された、ミナヅキギボウシ(学名:Hosta minazukiflora)と、新亜種として記載されたセトガワギボウシ(Hosta takiminazukiflora subsp. Grandis)を「種の保存法」に基づく緊急指定種に指定した。ミナヅキギボウシは、キジカクシ科の1種。花弁は淡灰紫色(ラベンダー色)。シコクギボウシに近縁だが、葉が波打たないことや、花弁の色、開花時期が早いことなどから区別できる。また、セトガワギボウシは、ジカクシ科の1種。花弁は薄紫色。タキミナヅキギボウシに近縁だが、花茎が長いことや、葉身が広いこと、葉裏が白色を帯びること、花茎や葉柄の基部が緑色で赤みを帯びない点などから容易に区別できる。両種共に、生育数・生育範囲は非常に限られており、過度な採取圧により個体群が消滅する可能性があることから、緊急的に個体の採取や販売等を規制するため、緊急指定種として指定を行った。指定の期間は最大で3年間。緊急指定後は、調査や研究等による生物学的知見を集積し、国内希少野生動植物種への指定の要否を検討するという。

情報源 環境省 報道発表資料
機関 環境省
分野 自然環境
キーワード 国内希少野生動植物種 | 種の保存法 | 緊急指定種 | 盗掘 | ミナヅキギボウシ | セトガワギボウシ | 採取圧 | 個体群消滅 | ギボウシ
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