沖縄奄美自然環境事務所は、名護市内において、ヤンバルクイナ(学名:Gallirallus okinawae)が初確認されたと発表した。ヤンバルクイナは、沖縄島北部地域にのみ分布しており、1981年に発見され、1982年に「文化財保護法」における国の天然記念物に指定された。1993年には「種の保存法」の施行に伴い国内希少野生動植物種に指定されている。沖縄県と環境省は、マングース防除事業の成果評価のため、希少種回復実態調査を実施している。令和5年7月10日に沖縄県の調査で設置している自動撮影カメラで、名護市源河においてヤンバルクイナが撮影された。これは、同種の生息域拡大の証拠となる重要な事例となる。ヤンバルクイナは、1910年にハブ対策等を目的として沖縄島南部地域に放逐された外来生物のマングースにより分布域と生息数が減少。生息数は1986年に約1,800羽と推定され、2005年の調査では約720羽にまで減少した。現在は、マングース防除事業や保護増殖事業により、同種の分布域と生息数は2021年時点で、約1,700羽まで回復していると推定されている。
情報源 |
沖縄奄美自然環境事務所 報道発表資料
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機関 | 沖縄奄美自然環境事務所 環境省 |
分野 |
自然環境 |
キーワード | 沖縄県 | 生息数 | 天然記念物 | 国内希少野生動植物種 | ヤンバルクイナ | 種の保存法 | マングース | 分布域 | 沖縄奄美自然環境事務所 | 名護市 |
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