福岡県は、福岡県リサイクル総合研究センターと福岡県工業技術センター機械電子研究所等との共同研究により、めっき排水から亜鉛を回収するシステムを全国で初めて事業化したと発表した。これは、めっき工場で発生する亜鉛めっき排水のスラッジ(汚泥)から高品位亜鉛スラッジを回収する安価な装置を開発し、回収された高品位亜鉛スラッジを亜鉛精錬工場に原料として販売する仕組みを構築したもの。亜鉛精錬工場は、このスラッジを原料に亜鉛地金を生産し、亜鉛めっき工場などで再利用する。これまで、我が国では年間約6千トンの亜鉛がめっきの原料として使用され、そのうち3割がスラッジとして廃棄処分されており、スラッジの再利用が課題となっていた。今回、同装置によって、これまで廃棄処分されていた亜鉛(使用量の3割)のうち、3分の2を回収・再利用することができる。今後、福岡発の新たな循環モデルとして、九州においてこの回収システムの普及を図るという。
情報源 |
福岡県 報道発表資料
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機関 | 福岡県 |
分野 |
ごみ・リサイクル 健康・化学物質 水・土壌環境 |
キーワード | リサイクル | 廃棄物 | 汚泥 | 福岡県 | スラッジ | めっき排水 | 亜鉛 | 精錬 | 地金 |
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