川崎重工は、NEDOの「グリーンイノベーション基金事業/次世代航空機の開発プロジェクト」において、小型航空エンジンの水素100%燃料による運転試験に成功した。本事業は、水素航空エンジンの実現に向けた水素燃焼技術の開発を目的としており、試験は宇宙航空研究開発機構(JAXA)の能代ロケット実験場で行われた。試験では、水素のみを燃料とした一連の運転動作において、安定したエンジン運転が確認された。 さらに、仏・エアバス、関西エアポート、川崎重工の3社は、日本における水素航空機の導入・運航を目指し、関西地域の3空港での水素インフラ整備のフィージビリティ・スタディ(FS)を実施する覚書を締結した。この取り組みは、空港における水素インフラの定義付けと供給に関するロードマップ作成を目指しており、技術、経済性、法的適合性、運用の観点から評価を行う。