石川県、金沢市、北國銀行および北陸電力は、石川県内の住宅用太陽光発電設備で発電された余剰電力の環境価値を活用し、金沢市の重要伝統的建造物群保存地区(以下、重伝建地区)である東山ひがしおよび主計町に「いしかわ県民太陽光でんき」を供給する取組みを開始した。
太陽光発電は、再生可能エネルギーの代表的な技術であり、地球温暖化対策やエネルギー自給率向上の観点から注目されている。しかし、歴史的景観の保全が求められる重伝建地区では、太陽光パネルの設置が困難であるという課題があった。今回の取組みは、こうした制約を乗り越え、地域の脱炭素化と文化的景観の保全を両立させる新たなモデルとして位置づけられる。
本事業では、石川県の補助金制度を活用して太陽光発電設備を導入した家庭から、北陸電力が余剰電力を買い取り、重伝建地区へ供給する。買い取りに際しては、北國銀行と石川県が連携し、デジタル地域ポイント「いしかわトチポ」を1 kWhあたり1ポイント付与する仕組みを導入。これにより、再エネの地産地消と地域経済の活性化を同時に促進する。──供給開始は2025年6月11日で、一部地区では先行実施されている。将来的には、他の重伝建地区への展開も視野に入れている。参加者には、発電者にはトチポ、受電者には環境周知グッズが提供される。
4者は、「歴史的なまちなみの保全と脱炭素化の両立を図る石川県初の取組み」と位置づけている。
情報源 |
北國フィナンシャルホールディングス ニュースリリース
北陸電力 NEWS |
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機関 | 石川県 金沢市 (株)北國銀行 北陸電力(株) |
分野 |
環境総合 |
キーワード | 再生可能エネルギー | 太陽光発電 | 地産地消 | カーボンニュートラル | 余剰電力 | 景観保全 | 脱炭素化 | 重要伝統的建造物群保存地区 | デジタル地域通貨 | 地域ポイント |
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