横浜市立大学大学院医学研究科循環制御医学の研究グループは、加熱式たばこの煙の毒性に関する研究結果を査読付き英文雑誌「The Journal of Physiological Sciences」に掲載した。―――加熱式たばこは従来のたばこよりも安全と認識されているが、その安全性については十分な研究が行われていない。研究では、ヒト口腔扁平上皮がん細胞を用いて、加熱式たばこと従来のたばこの煙が細胞に与える影響を比較した。その結果、加熱式たばこは低濃度で細胞増殖を促進し、高濃度では細胞死を引き起こすことが明らかになった。また、加熱式たばこのガス相抽出物が細胞内Ca2+濃度を上昇させ、CaMKK2を介した活性酸素の生成がアポトーシスを引き起こすことが示された。これらの知見は、加熱式たばこも従来のたばこと同様に健康被害のリスクがあることを示唆している。今後は、加熱式たばこががん細胞を増やすメカニズムについての理解を深めたいと述べている。
情報源 |
YCU ニュース
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機関 | 横浜市立大学 |
分野 |
健康・化学物質 |
キーワード | 健康リスク | 活性酸素 | アポトーシス | 加熱式たばこ | 細胞毒性 | Ca2+シグナル | CaMKK2 | 細胞増殖 | ガス相抽出物 | たばこ |
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