新潟大学大学院医歯学総合研究科バイオインフォーマティクス分野の奥田教授と京都大学大学院薬学研究科生体分子計測学分野の石濱教授らは、プロテオーム研究の加速に役立つ、メタデータの大量収集を目的とするデータジャーナル「Journal of Proteome Data and Methods(JPDM)」を創刊した。両大学は、科学技術振興機構(JST)がライフサイエンスデータベース統合推進事業の一環として推進する、jPOST(Japan Proteome Standard Repository/Database)プロジェクトの主要メンバー。jPOSTプロジェクトは、データの寄託、再解析プロトコル、データベースの3要素から構成され、2015年に始動した。今回のデータジャーナル創刊により、研究者はデータを寄託し、詳細なメタデータを投稿することで、業績として論文が増加するメリットがある。また、JPDMフォーマットを用いることで、メタデータの自動再解析が可能となり、再解析のボトルネック(メタデータ収集問題)を解消することができる。JPDMにおけるメタデータ収集と、より広範な研究対象データが再解析を通じて、jPOSTデータベースに充実化が見込まれる。最終的には、生物種や研究対象を限定せず、基礎研究から応用研究まで幅広い分野の研究者が利用できる世界最大のプロテオームデータベースの構築を目指すという。
情報源 |
新潟大学 研究成果
京都大学 Latest research news |
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機関 | 新潟大学 京都大学 |
分野 |
環境総合 |
キーワード | データベース | オープンサイエンス | データ収集 | 再解析 | メタデータ | プロテオームデータ | データジャーナル | jPOST | 国際化 | 研究インセンティブ |
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