東京大学大気海洋研究所の研究グループは、1951年から2015年の65年間に北太平洋の海底に堆積した沈降性マイクロプラスチックの分布を推定した。この研究は、海水よりも重い材質の「沈降性マイクロプラスチック」が黒潮などの強い海流によって沖合に多く堆積することを明らかにしたものである。──研究では、粒子追跡モデルを用いて、北太平洋の各河川から流出する沈降性マイクロプラスチックの海底への堆積を初めて推定した。シミュレーション結果から、22%の沈降性マイクロプラスチックが放出地点から100km以上沖合に堆積していることが判明した。また、2000年代以降、沖合での堆積が急速に増加していることも示された。これらの結果は、海底マイクロプラスチック汚染に対する対策立案の科学的根拠となることが期待される。
情報源 |
東京大学大気海洋研究所 プレスリリース
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機関 | 東京大学大気海洋研究所 |
分野 |
ごみ・リサイクル 自然環境 |
キーワード | 海洋汚染 | 北太平洋 | 環境保護 | 数値モデル | 科学的根拠 | 黒潮 | 沈降性マイクロプラスチック | 海底堆積 | 粒子追跡モデル | 沖合堆積 |
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