住友電気工業(株)は、世界で初めて、ガス分解素子を用いたアンモニアガス分解除害装置を開発したと発表した。現在、水処理プラントや化学工場等では、排気ガス中に含まれるアンモニアガスを大気に放出する前に、「スクラバー」「燃焼方式」「触媒分解方式」により環境排出基準以下に除害している。しかし、これらの方式は、高濃度ガスの処理に不向きである(スクラバー)、分解後のガスにCO2が含まれる(燃焼方式)、設備サイズが大きく、分解後のガスにNOxが含まれる(触媒分解方式)などの課題があった。今回開発した装置は、燃料電池の原理を応用したガス分解素子を用いることにより、NOxやCO2を排出することなく高濃度のアンモニアガスを分解することができる。また、従来装置と比べて小型化が可能であり、ガス分解で発生する電気エネルギーを設備運転電力に利用することで、ランニングコストの低減と省エネルギーを実現している。今後同社は、社内でフィールドテストを進め、2011年度の実用化を目指すという。
情報源 |
住友電気工業(株) ニュースリリース
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機関 | 住友電気工業(株) |
分野 |
地球環境 大気環境 |
キーワード | 省エネルギー | CO2 | NOx | 住友電気工業 | 排気ガス | アンモニア | ガス分解素子 | スクラバー | 燃焼方式 | 触媒分解方式 |
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