東京都は、都内で初めて、カシノナガキクイムシによる樹木の枯死が確認されたと発表した。被害地域は、島しょ地域の八丈島、三宅島、御蔵島。カシノナガキクイムシとは、成虫の体長が5ミリメートル程度で、コナラ属(ミズナラ、コナラなど)やシイ属(スダジイなど)などにせん孔する昆虫。この昆虫が媒介するナラ菌(糸状菌、カビの一種)により、樹木が通水障害を起こすことによってナラ、シイなどの樹木が枯死する。従来は日本海側を中心に被害が発生していたが、最近は東海地方などにも拡大しており、平成21年度は23府県で、ミズナラやコナラなどに被害が発生した。また、被害の発生地の多くが山地で、地形的に対策が難しいという。東京都では今後、外部の専門家の意見などを踏まえ、カシノナガキクイムシの殺虫処理や健全な樹木の保護について、地元自治体とともに対策を実施していくという。
情報源 |
東京都 報道発表資料
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機関 | 東京都 |
分野 |
自然環境 |
キーワード | 東京都 | 枯死 | カシノナガキクイムシ | ナラ | シイ | 八丈島 | 三宅島 | 御蔵島 | 媒介 | せん孔 |
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