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 東北大学、高性能スーパーキャパシタの開発に成功

発表日:2011.02.21


  東北大学は、同大学・原子分子材料科学高等研究機構の陳 明偉教授の研究グループが、3次元ナノポーラス金属と酸化物をハイブリッド化した電極を用いて、高性能電気化学キャパシタの開発に成功したと発表した。電気二重層キャパシタ(スーパーキャパシタ)は、高出力と長寿命を併せ持ち、ボータブル機器からハイブリッド電気自動車まで幅広く応用されているが、エネルギー密度が約100 F/cm3(150 F/g)程度と、従来の電池に遠く及ばないという課題がある。今回、研究グループは、1160 F/cm3(601 F/g)にも及ぶ高いエネルギー密度と、繰り返し使用に対する高い安定性を持つ、ナノポーラス金属/酸化物(Au/MnO2)ハイブリッド電極材料を開発。この材料は、独立した3次元ナノポーラス金(金の多孔質構造体で、孔のサイズがナノメートルのもの)の薄膜に、ナノ結晶MnO2を無電解めっきして得たもので、次世代のスーパーキャパシタの有望な候補として期待できるという。なお、研究グループでは今後、より安価で高性能なスーパーキャパシタの開発に取り組む予定としている。

情報源 東北大学 プレスリリース
同上 詳細版(PDF)
機関 東北大学
分野 地球環境
キーワード 電気自動車 | 電極 | 東北大学 | エネルギー密度 | スーパーキャパシタ | 酸化物 | ナノポーラス金属
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