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中部電力（株）と富士電機システムズ（株）、アルミ鋳造工場向けに高効率のIH式アルミ溶解保持炉を開発
発表日：2011.03.10
中部電力（株）と富士電機システムズ（株）は、アルミ鋳造工場向けに高効率のIH式アルミ溶解保持炉を共同開発し、2011年4月より販売を開始すると発表した。従来、自動車部品などを製造するアルミ鋳造工場では、ガス燃焼方式（バーナ）で鉄製ルツボを加熱し、部品を成型する方法が主流であるが、これらの工場では、CO2削減を含むエネルギー使用量の削減や、高品質な部品製造のためのきめ細やかな温度制御、工場内の温度上昇に伴う作業環境の改善などが求められている。今回開発した製品は、鉄製ルツボの周囲に設置したコイルに交流電流を流して、電磁誘導の作用により発熱させるIH方式を採用。これにより、ガス燃焼方式特有の排ガスによる熱損失がなく、1次エネルギー換算で約22％の省エネルギー（CO2排出量では約5割削減）を達成した。また、IH加熱方式はガス燃焼方式に比べ、電気の特徴であるきめ細やかな温度制御（PID制御）が可能であるほか、ガスを使用しないため、高温の排ガスの発生が無く工場内温度上昇が抑えられ、作業環境を大幅に改善できるという。
