三菱電機(株)と中部電力(株)は、寒冷地のビルや工場などの空調に使用する、外気温度マイナス25℃まで運転可能な空冷式ヒートポンプチラーを共同開発したと発表した。近年、ヒートポンプの高性能化を背景に、省エネルギー性が高く、CO2排出量の削減やランニングコスト低減に寄与するヒートポンプチラーの普及が進んでいる。しかし、これまでのヒートポンプチラーは、マイナス15℃より低い外気温度では運転不可能だったため、寒冷地では普及が進んでいなかった。今回、両社は、省エネルギー推進のため、ヒートポンプサイクルの工夫などにより、外気温度マイナス25℃まで運転可能な空冷式ヒートポンプチラーを開発した。同製品は、更新時期を迎えた既設の吸収冷温水機と比較して、42%の年間消費エネルギー削減、54%の年間CO2排出量削減、29%の年間ランニングコスト低減が可能となる。なお、同製品は、三菱電機(株)が2011年10月5日から受注、今年の12月から出荷を開始するという。