三菱樹脂(株)は、同社の長浜工場(滋賀県長浜市)内に、リチウムイオン二次電池用セパレータの生産ラインを増設すると発表した。生産能力は1,500万m2/年で、2012年夏に竣工の予定。リチウムイオン二次電池用セパレータは、リチウムイオン電池部材の主要部材の1つであり、リチウムイオンを適度に透過させ、かつ正極と負極が触れてショートするのを防ぐ機能を有するほか、電池が異常加熱した場合には、安全に孔を塞ぎシャットダウンする役割も担う多孔質フィルムである。同社のセパレータは、長年培ってきた材料設計技術とフィルム製膜技術等を駆使して開発したもので、低温出力、サイクル寿命等の特性を併せ持っている。長浜工場では現在、1,200万m2/年の量産設備が稼働しているが、今回、携帯電話やノートパソコン等向けのリチウムイオン電池への採用が決まり、今後も需要の伸びが期待されることから、生産ラインを増設することとなった。同社は今後、ハイブリット車や電気自動車向け用途で求められる耐熱性の付与など、高機能セパレータの開発を引き続き進めていくという。
情報源 |
三菱樹脂(株) ニュースリリース
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機関 | 三菱樹脂(株)(現:三菱ケミカル(株)) |
分野 |
地球環境 |
キーワード | リチウムイオン電池 | 電気自動車 | 工場 | 三菱樹脂 | 量産 | 二次電池 | セパレータ | 生産能力 | 長浜市 | 部材 |
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