チッソ(株)は、強度に優れたリチウムイオン電池用セパレータを新開発し、2010年7月より、リチウムイオン電池メーカー向けに提案活動を開始すると発表した。同製品は、ポリオレフィン系樹脂製の単層で、厚みは15~40μm、空孔率は40%以上であり、強度と柔軟性のバランスに優れている。こうした特性は、電池の生産性、安全性向上に有利に働く可能性があり、同社では、特に積層型のリチウムイオン電池への展開を目指すという。今後、2011年3月にパイロット設備を立ち上げて試験販売を開始し、2012年には本格販売に向け、生産設備を完成させる予定。また、同社は、米国のポーラス・パワー・テクノロジーズ社と共同で、さらに高性能なリチウムイオン電池用セパレータの開発を行う計画であり、過酷な過充電や過熱の際にも、異常な電圧や温度の変動を抑制できる性能の実現を目指す。これにより、あらゆるタイプの電気自動車および定置型用途のリチウムイオン電池、特に大型セルのコスト削減、性能、効率、寿命の改善が期待できるという。
情報源 |
チッソ(株) ニュース
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機関 | チッソ(株) |
分野 |
地球環境 |
キーワード | リチウムイオン電池 | 電気自動車 | チッソ | 樹脂 | 定置型 | 安全性 | ポリオレフィン | 生産性 | セパレータ |
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