(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と新日鉄エンジニアリング(株)は、インド政府とタタ製鉄との共同プロジェクト「コークス乾式消火設備(CDQ)モデル事業」の設備が完成したと発表した。同事業は、2006年度から2011年度にかけて実施したもので、インド・ジャルカンド州ジャムシェドプールにあるタタ製鉄の製鉄所内のコークス工場にCDQを設置し、従来のコークス消火法からの転換による省エネルギー効果、煤塵抑制効果およびコークスの均一化による高炉の安定操業への寄与等の有効性を検証するもの。今回、完成した設備は、赤熱コークスを不活性循環ガスにて消火冷却するチャンバーへ供給する搬入設備(バケット、吊り上げクレーン、装入装置)とチャンバー、チャンバーから冷却したコークスを排出する排出装置、またガスを循環するガス循環ファンと循環ガスからダストを除去する1次及び2次集塵装置、排熱を回収し蒸気を発生する排熱回収ボイラで構成されており、排熱の84%を回収・利用するため、重油換算年間約5万トンの省エネ効果、約13.7万トンのCO2削減効果が期待されるとしている。NEDOは、今後、普及セミナー等を通じて、インド国内及び他の国々への普及を目指すという。
情報源 |
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) プレスリリース
|
---|---|
機関 | 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) 新日鉄エンジニアリング(株)(現:日鉄エンジニアリング(株)) |
分野 |
地球環境 |
キーワード | 省エネルギー | CO2 | 新エネルギー・産業技術総合開発機構 | NEDO | 実証 | 新日鉄エンジニアリング | インド | 排熱 | コークス | CDQ |
関連ニュース |
|