環境省は、平成22年度大気汚染状況(有害大気汚染物質モニタリング調査結果)を公表した。これは、大気汚染防止法に基づいて地方公共団体が実施している調査と同省による調査の結果を取りまとめたもので、21物質を対象としている。このうち、環境基準が設定されている4物質については、全地点で環境基準を満たしていた。また、環境中の有害大気汚染物質による健康リスクの低減を図るための指針となる数値(指針値)が設定されている8物質においては、ヒ素及びその化合物が3地点で指針値を超過したが、その他の7物質は全地点で指針値を満たしていた。さらに、環境基準等が設定されていないその他の有害大気汚染物質(9物質)については、ベリリウム及びその化合物、ベンゾ[a]ピレン、ホルムアルデヒド、マンガン及びその化合物については減少傾向、アセトアルデヒド、クロム及びその化合物については緩やかな減少傾向、酸化エチレンは横ばいであった。同省では、今後も、PRTRデータ及び有害大気汚染物質モニタリング結果等により、排出量や大気環境濃度等を継続的に検証・評価し、地方公共団体及び関係団体等との連携の下、有害大気汚染物質対策を推進していくという。
情報源 |
環境省 報道発表資料
|
---|---|
機関 | 環境省 |
分野 |
健康・化学物質 大気環境 |
キーワード | ベンゼン | モニタリング | 大気汚染 | 環境省 | 有害物質 | 環境基準 | 健康リスク | ヒ素 | ニッケル化合物 | 1,2-ジクロロエタン |
関連ニュース |
|