(独)農業・食品産業技術総合研究機構東北農業研究センターは、東日本大震災により海水が浸水した農地において、塩害の指標となる土壌電気伝導度(EC)を迅速に測定するために、市販の土壌ECセンサを用いた手法を開発した。土壌ECセンサは、直接土壌にセンサ部を挿入して土壌ECを測定する機器。その測定値は、慣行分析法(EC1:5)による測定値よりも高くなり、また、土壌水分や土壌密度によって値が変動することから、これまで農業現場ではあまり利用されていなかった。今回の研究では、測定する土壌の水分条件や密度などの条件を工夫することで測定値を安定させることができ、その測定値を0.4倍すると、慣行分析法の測定値に相当することを示した。今後、海水浸水農地での除塩作業において土壌ECセンサを活用することで、広域の圃場でも、多地点および深度別の土壌の塩分濃度について概況を迅速に調査することができ、農地復旧の効率化に貢献することが期待されるという。
情報源 |
(独)農業・食品産業技術総合研究機構 プレスリリース
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機関 | (独)農業・食品産業技術総合研究機構東北農業研究センター |
分野 |
水・土壌環境 |
キーワード | 農業・食品産業技術総合研究機構 | 土壌 | 農地 | EC | 東日本大震災 | 塩害 | 土壌ECセンサ | 電気伝導度 | 除塩 | 慣行分析法 |
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