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 滋賀県琵琶湖環境科学研究センター、琵琶湖北湖の貧酸素状態を観測

発表日:2012.10.05


  滋賀県琵琶湖環境科学研究センターは、琵琶湖北湖深水層での溶存酸素濃度の低下が見られたと発表した。同センターでは、定期的に水深別水質調査を実施している。今回、琵琶湖北湖今津沖(北湖第一湖盆)の水深約90m地点の湖底直上1mで、平成24年8月後半から急激な溶存酸素濃度の低下がみられ、例年より早く溶存酸素濃度が2mg/L未満になるという貧酸素状態が観測された。これは、これまでの調査で最も早い時期での貧酸素状態の出現となる。この原因として、1)植物プランクトン(スタウラストルム)が湖底に沈降し、バクテリアに分解される際に酸素が消費されたこと、2)深層水が上層の水と混合しにくい安定した状態にあったこと、があげられている。同センターでは今後、平成19年度から追加実施している北湖第一湖盆における水深別補足調査に加えて、より浅い水深を含む広範囲での水質調査や、スジエビ等今後深水層に移動する底生生物の生息状況調査を実施するという。

情報源 滋賀県 ニュースリリース
同上 詳細版(PDF)
機関 滋賀県琵琶湖環境科学研究センター 滋賀県
分野 自然環境
水・土壌環境
キーワード 水質 | 調査 | 溶存酸素 | 底生生物 | 琵琶湖環境科学研究センター | 滋賀県 | 琵琶湖 | 貧酸素 | 深水層
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