滋賀県琵琶湖環境科学研究センターは、琵琶湖北湖深水層で昨年急激に低下した溶存酸素濃度が回復したと発表した。同センターでは、琵琶湖北湖今津沖(北湖第一湖盆)の水深約90m地点の湖底直上1mで、平成24年8月後半から9月にかけて急激に溶存酸素濃度が低下し、2mg/L以下になる貧酸素状態を観測した。今回、平成25年1月後半および2月前半の調査で、湖底まで溶存酸素が回復する全循環が確認されたことから、今年度の北湖深水層の溶存酸素をはじめとする水質状況を取りまとめた。溶存酸素濃度は、9月前半に貧酸素の目安となる2mg/L以下まで低下したが、10月には2mg/L以上に回復したことから、貧酸素状態は1カ月間程度と推定される。また、溶存酸素低下の原因は、1)6月から7月に大量増殖した植物プランクトン(スタウラストルム)が湖底に沈降し、分解時に酸素を消費したこと、2)8月から9月にかけての上下層の温度差が大きく、深層水が酸素を含む上層の水と混合しにくい安定した状態であったこと、と推測されるという。
情報源 |
滋賀県 報道資料
同上 詳細版(PDF) |
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機関 | 滋賀県琵琶湖環境科学研究センター 滋賀県 |
分野 |
自然環境 水・土壌環境 |
キーワード | 水質 | 調査 | 溶存酸素 | 植物プランクトン | 琵琶湖環境科学研究センター | 滋賀県 | 琵琶湖 | 貧酸素 | 深水層 |
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