環境省は、地球温暖化影響・適応研究委員会の報告書「気候変動への賢い適応」を発表した。この報告書は、地球温暖化の影響が顕在化、深刻化する状況を踏まえて、平成19年10月に地球環境局長諮問委員会として設置された「地球温暖化影響・適応研究委員会」における検討成果をまとめたもの。主な結論として、わが国の自然や社会が有する脆弱性に気候変動の影響が重なると、社会の安全と安定にとって厳しい影響が生じ得るとして、「賢い適応(効果的・効率的な適応)」のための適応計画の策定が必要としている。報告書の構成は以下のとおり。第1部:総論・各論の概要、第2部:第1章(将来の気候シナリオ・社会シナリオの概要)、第2章(食料分野)、第3章(水環境・水資源分野)、第4章(自然生態系分野)、第5章(防災・沿岸大都市分野)、第6章(健康分野)、第7章(国民生活・都市生活分野)、第8章(途上国分野)。