東北大学は、同大学大学院生命科学研究科の占部城太郎教授が、愛媛大学の加三千宣講師らと共同で、レアメタルが中国大陸から大気降下物として八幡平に飛来し、蓄積していることを明らかにしたと発表した。これは、八幡平山岳湖沼の湖底堆積物分析を行った結果、液晶パネルやLEDの生産に用いられるアンチモン(Sb)やインジウム(In)の他、錫(Sn)、ビスマス(Bi)といった微量金属(レアメタル)の堆積速度が1960年以後、急激に増加していることがわかったもの。また、中国大陸由来の大気降下物にはリンや窒素などの栄養塩が含まれ、手付かずの自然と考えられていた八幡平の山岳湖沼でも富栄養化が進行していることも明らかにした。アンチモンやインジウムは人に対する毒性も報告されており、今回の研究成果は我が国の生態系や人の健康に及ぼす中国大陸由来の大気降下物の影響解明が喫緊の課題であることを指摘するものだという。
情報源 |
東北大学 プレスリリース
同上 詳細版(PDF) |
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機関 | 東北大学 |
分野 |
健康・化学物質 自然環境 大気環境 |
キーワード | 生態系 | レアメタル | 東北大学 | 中国 | 富栄養化 | 微量金属 | 大気降下物 | 八幡平 | 山岳湖沼 |
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