臭素化難燃剤のLC/MS条件の検討風景
研究室のゼミ風景
試料処理風景
試料採取風景
試料採取風景
分からないことがあれば、分かるまで先生が丁寧に教えてくれます。
いろんな環境に関する職場で働いていらっしゃたので、知識と経験が豊富で、分からないことを質問したら、絶対答えが返ってきます。
どんなに小さな事でも丁寧に教えてくれる優しい先生です。
研究が趣味の一環です。実験の話をしている時は本当に楽しそうです。
LC/MSという機械を使って、分子をイオン化させて質量を測定します。たとえば環境中に汚染物質がどの程度存在しているのか、また食品中に農薬がどれだけ残っているのか、普段使っている日用品から化学物質が染み出してこないか?など生活の中の身近な物の分析から、大気や河川といった地球規模のものまでいろいろな機械や道具を使って測定を行っています。
人間が生活していく上で、ゴミの問題は切っても切り離せない問題です。このことから、山の奥地にあるゴミの埋め立て処分場から出てきた侵出水を分析したいと考えています。この水は処理されて川に流されていますが、それでも出てきてしまう物質があります。これらの物質が川に出て、その後どういう運命を辿るのか追いかけていく予定です。卒業研究が始まって、コツコツとやることが大切であると感じています。時には失敗もありますが、前向きに取り組んでいく事で、結果+αで何か成果が得られるのではないかと考えてます。長くなりましたが、最後に先生は研究の事はもちろん、普段の何気ない相談にものってくれます。なので、リラックスした状態で実験に取り組めています。とてもありがたいことです。
【環境化学物質研究へのお誘い】
私たちが住む地球上には約3000万種類の化学物質があり、その大部分は20世紀から21世紀にかけて人間が作り出したものです。化学物質の開発は年々加速し、最近では年間に数百万種の新しい物質が作られています。私たちが直接触れる可能性がある化学物質は数十万種と言われ、大部分は人が健康に暮らすことに役立っています。
他方、化学物質の一部が生物や環境中に蓄積し、人や他の生物の生存を脅かすこともこれまでに何度か経験してきました。測る技術がなければ分からないため、顕著な障害が現れるまで気づき難いこと、汚染は直接人や動植物の生存に関わることがとくに深刻な点です。
「測る」技術を開発して化学物質汚染を早期に発見することが必要です。鈴木研究室では、「測る」技術を開発して化学物質による環境汚染を調査しています。「測る」技術の開発を通じて、科学的知識を習得し、分析技術を向上させることが主な目的です。分析技術の開発とそれを使って知る環境汚染から、科学すること、環境に携ることへの充実感を経験されることと思います。
【大学進学に向けた勉強について】
受験勉強については、高校や予備校で詳しく聞かれていることと思います。ここでは、大学入学後に役立つ事柄を書きます。
(1)自分で考える力を伸ばす。(日本人の多くは苦手。研究に限らず、遭遇する個々の場面で何が大切かを考える力を着ける。)
(2)自然環境、社会環境に関する本や情報を見て、関心を深められると良いでしょう。
(3)大学で学ぶ基礎科目(化学、生物学など)は事前に勉強する必要はありません。入学後しっかり勉強してください。本学では希望する研究室への配属は、大学での成績順に行われています。希望する研究室への配属のためだけでなく、大学での研究や社会での応用力を支える基礎になります。