国連気候変動枠組条約、パリ目標が達成できなければ世界の土地の25%以上が干上がるとの研究を紹介
発表日:2018.01.08
国連気候変動枠組条約(UNFCCC)は、今後30年間に気温が工業化以前より2℃上昇すれば、世界の土地の25%以上が著しく乾燥するとする研究を紹介した。最悪の場合、2℃の気温上昇で地球上の約30%の土地が砂漠化する可能性もあるという。パリ協定は、気温上昇を2℃より十分低く保ち、さらに1.5℃までに抑えるよう努力するとしている。ヨーロッパ南部、アフリカ南部、中央アメリカ、オーストラリア沿岸部、東南アジア等乾燥化の可能性のある多くの地域での危機回避のためには、強力で迅速な取組みによって気温上昇を1.5℃に抑えることが重要であるという。砂漠化の進行は、干ばつや森林火災を増大させ、農業と食料生産、農山村地域の人々の暮らしに甚大な被害を及ぼす。工業化以後、気温はすでに1℃上昇しており、残された時間は少ない。研究は、イースト・アングリア大学等の研究者による国際チームが実施し、気候変動に関する学術雑誌に発表された。
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