欧州委員会は、沿岸・海洋域の持続可能な管理を目的に、海洋空間計画と統合的沿岸管理のための欧州共通の枠組みを設ける指令案を発表した。現在、洋上風力発電、海底ケーブルやパイプライン、海運、漁業・養殖など、海洋・沿岸域を利用する活動は増えており、これらの調整を図らなければ、海洋空間の奪い合いや資源への圧力が増すおそれがあるという。このため指令案では、加盟各国に対し、海に関わる諸活動を詳細に検討・計画し、様々な分野にまたがって施策連携を図る管理戦略を策定するよう求めている。一貫性ある単一の枠組みにより、陸上と海上の活動の連携、たとえば洋上風力発電と陸上送電網との連結、海岸線水食を防ぐインフラ整備などに有益だという。また、複数分野の利害のバランスをとることも可能となり、生態系サービスの維持とともに投資や管理上の利便性も向上されるという。これにより、EU全体、特に中小企業にとっての経済的利益は16億ユーロにのぼると欧州委員会は試算し、風力発電や養殖への投資加速も期待できるとしている。
情報源 | 欧州委員会 プレスリリース |
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国・地域 | EU |
機関 | 欧州委員会 |
分野 | 自然環境 環境総合 |
キーワード | 風力発電 | 生態系 | 海洋 | 持続可能 | 欧州委員会 | 沿岸 | 施策 | 沿岸管理 | 枠組み | 指令 |
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