欧州委員会は、西地中海地域の海洋経済の持続可能な開発に向けたイニシアティブを起ち上げた。同地域にはバルセロナ、マルセイユ、チュニス等の経済拠点やバレアレス諸島、シチリア島等の観光地があるが、過去50年で同海域の生物多様性が50%消失、安全面でも途上国からの移民の増加が懸念されている。今回の取組にはEU加盟5カ国(フランス、イタリア、ポルトガル、スペイン、マルタ)と地中海南岸5カ国(アルジェリア、リビア、モーリタニア、モロッコ、チュニジア)が参加し、海上安全と安全保障の向上、持続可能な海洋経済と雇用の促進、生態系と生物多様性の保全に共同で取り組む。主な目標と優先事項として、1)海上の安全向上(沿岸警備隊の協力、石油流出への対応等)、2)海洋経済のスマート化と回復力向上(新データソーシング、バイオ技術等)、3)海洋ガバナンスの向上(空間計画、海洋知識、生息地保全等)を掲げた。この取組の他にも、地中海沿岸諸国の協力により生態学的・経済的な富を守るEU近隣政策として、魚資源保護の取組が決定している。
情報源 | 欧州委員会(EC) プレスリリース |
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国・地域 | EU |
機関 | 欧州委員会(EC) |
分野 | 自然環境 環境総合 |
キーワード | 生物多様性 | 生態系 | 海洋 | 欧州委員会 | 経済 | 地中海 | EC | 海洋資源 | 持続可能な開発 |
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