欧州環境局(EEA)は、グリーン経済への進捗度を評価した「2012年環境指標報告書」を公表した。グリーン経済は、環境・経済・社会の各分野の政策と技術革新により、資源を効率的に使用しながら、持続可能な発展に必要な、回復力ある自然環境を維持する社会の在り方で、2012年6月のRio+20の主要テーマの一つになっている。この報告書は、資源効率の改善状況を示す指標と、環境閾値(生態系が汚染等の影響から回復できる限界)を超えるリスクを示す指標を用い、窒素排出、炭素排出、大気汚染、海洋環境、水資源、物的資源の6つのテーマに沿って、グリーン経済の観点からヨーロッパの現状を明らかにしている。それによると、EU環境政策によるヨーロッパの資源利用効率化は進んでいるが、生態系の回復力(レジリエンス)強化のための政策はあまり成功していないという。そのため報告書では、グリーン経済への移行を促進するために、資源効率、生態系の回復力及び人間生活の向上、の関連をより明示的に表す政策目標の設定が望ましいとしている。
情報源 | 欧州環境局(EEA) プレスリリース 欧州環境局 「2012年環境指標報告書」 (PDF) |
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国・地域 | EU |
機関 | 欧州環境局(EEA) |
分野 | 環境総合 |
キーワード | 生態系 | 大気汚染 | 水資源 | 持続可能 | 環境指標 | 資源効率 | グリーン経済 | Rio+20 | 回復力 | 欧州環境局 |
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