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 国連環境計画、アジア太平洋地域の資源消費は世界の半分以上と報告

発表日:2013.04.24


  国連環境計画は、アジア太平洋地域の資源消費は世界の半分以上を占め、同地域の資源だけでは経済の急成長と生活様式の変化に追いつかないとする報告書を発表した。これは、同地域の物質フローと資源生産性の動向について、2008年までのデータを基に分析したもの。報告書によると、1970~2008年に同地域の資源消費は62億トンから375億トンに増加した。建設用鉱物の消費は13.4倍、金属鉱石・工業用鉱物は8.6倍、化石燃料は5.4倍、生物資源は2.7倍の増大である。資源(特に石油)の純輸入国に転じた中国では近年、資源効率化も減速しているという。報告書は、懸念すべき問題として、同地域の物質集約度(GDP1ドル当たりの資源消費)が他地域の3倍であることを指摘。資源を採取して環境圧力を増大させているのは、豊かさと物質集約度の増大であって、人口増加ではないことも判明したという。報告書は、グリーン経済に向けた政策立案の際に最新データを用いることが重要だとして、資源利用の情報を全世界で共有できるデータベースの構築を提案している。

情報源 国連環境計画(UNEP) プレスリリース
国・地域 国際機関
機関 国連環境計画(UNEP)
分野 環境総合
キーワード 物質フロー | 国連環境計画 | UNEP | 資源 | グリーン経済 | 資源生産性 | アジア太平洋
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