国連環境計画(UNEP)は、2017年9月5日~8日にバンコクで開催された「環境に関するアジア太平洋閣僚サミット」において、30カ国以上のアジア太平洋諸国が、資源効率が高く汚染のないアジア太平洋地域を構築することを約束したと報告した。サミットでは、持続可能性のある自然資源管理や都市計画、空間開発を行い、持続可能な農業手法およびグリーン経済を促進して廃棄物や汚染を削減するなど、各国が協調して環境問題対策と開発の両立に取り組むことが提唱された。また、汚染による健康リスクへの対処や資源効率化策の推進、自然資源と生態系の保全が喫緊の課題であることも強く認識されたという。同サミットは、国連アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)の「第7回アジア太平洋環境と開発に関する閣僚会議」と、UNEPの「第2回アジア太平洋地域大臣及び環境当局フォーラム」とが合同で開催されたものである。ESCAPのアクタール事務局長は、成果について、自然資源の持続可能な管理に関する地域協力にとって重要な礎だと語った。