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 ドイツ、生物多様性にとって重要な森林の老木・枯死木の保護プロジェクトを開始

発表日:2013.04.26


  ドイツ連邦環境省は、ザールブリュッケン市において、森林の老木・枯死木の保護・生育プロジェクトを開始したと発表した。老木・枯死木は、これまで林業では顧みられなかったが、絶滅の危機にある種などの生息地となっているため、専門家らが官民の林業事業者と共同で、今後6年間かけその保護のための新しい戦略と管理コンセプトを策定する。具体的には、ザールランド州内のブナ林における動植物や菌類の最新のデータをもとに、老木・枯死木群を確認、ネットワーク化し、保護・拡大を目指すほか、幅広い広報活動も重視され、政治、林業、研究、市民など重要な関係者に対して、討論会や専門的視察、印刷物や展示といったコミュニケーション手段を通じて情報が提供されるという。プロジェクトは自然保護団体のNABUザールランド支部が実施し、連邦自然保護庁が専門的な所轄官庁として管理する。連邦環境省は、このプロジェクトに連邦生物多様性プログラムから約140万ユーロを拠出、同州環境省とNABUの資金を合わせ、全体の予算は190万ユーロ近くになるという。

情報源 ドイツ連邦環境省(BMU) プレスリリース
国・地域 ドイツ
機関 ドイツ連邦環境省(BMU)
分野 自然環境
キーワード 生物多様性 | 森林 | ドイツ連邦環境省 | BMU | 絶滅危惧種 | 生息地 | 森林保護 | ドイツ連邦自然保護庁 | NABU | ザールブリュッケン市
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